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夜の余韻 (JP)

By Vera Von Monika


香りがゆっくりと夜を渡る
静寂に溶け込み
小さな炎が揺れるたび
光は空気を描き
影はそっと寄り添う

時間は音もなく流れ
心の隙間にそっと触れる
ひとつの瞬間が
永遠のように広がり
残るのは余韻だけ

呼吸とともに香りが舞い
小さな光は世界を変える
言葉にならない何かが
胸の奥で、静かに歌う


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